聖書の通読を楽にして、最大の効果を得るとっておきの方法
沖縄中央キリストの教会のブログへお越しいただきありがとうございます^^
今日は、聖書の通読についてお話させて頂きます。
個人的な話になってしまうのですが、現在、沖縄中央キリストの教会では聖書の通読が密かなブームです笑
当教会の代表牧師が教えてくれたプランに沿って、数人で取り組んでいます!!
聖書の通読は大変?!
聖書の通読というのは、読んで字のごとく、そのままなのですが、聖書全体を端から端まで読み通すという学びの方法です。
ただ、聖書を見たことがある方は分かるのですが、かなりボリュームがあります。私が初めて聖書を見た時には、「まるで辞書のようだ」という印象を持ったことを思い出します。
それもそのはず、聖書とは、実は旧約聖書39巻、新約聖書27巻、66巻の巻物を1冊ににまとめたものであり文字数にすると相当な数になります。日本語の新共同訳聖書のマタイによる福音書1冊のみで157809語、平均的なスピードで読んでいったとしても、読了するのに約1時間半〜2時間程かかります。
全ての書がマタイによる福音書と同じ程度のボリュームがあるわけではないのですが、新約聖書全体でマタイ書約8冊分程度のボリュームがあり、旧約聖書全体に至っては、マタイ書約25冊分ほどの量がありますので、聖書全体としてはマタイ書約33冊分、読むのが早い人でも、約55時間程度はかかると思われます。
また、量が多いだけでなく、聖書が書かれた当時の時代背景や文化や風習、価値観などがわかならければ理解が難しい箇所もあり、読むだけでも大変ですが、著者の意図にそって正しく理解するとなるとそれまた大変です^^;
私自身、今までのクリスチャン人生の中で、通読には何度か挑戦し、合計3回ほど通読してきたことはあるのですが、なかなか大変だったという思いが残っているのが正直なところです^^;
しかし、イエスキリストの弟子として成長し続けて行きたいと考えた時に、聖書全体を理解するということは避けては通れない道です。
聖書の通読を今も実践しているものとして、これから通読を始める方のために、ポイントをまとめましたので、紹介させて頂きます。
聖書の通読をする上でのポイントはおおまかに言うと次の5つです。
- 理解不明な聖書箇所があっても止まらずに読み通す
- 聖書のリーディングプランを使う
- 毎日の予定に組み込み、習慣とする
- 通読には毎回同じ聖書を使う
- 聖書の深い理解が得られるように祈る
それぞれにポイントがあり、文章の分量は多くなりますが、全て大事なポイントですので、ついてきて下さいね。
一つずつ順に解説させて頂きます。
1.理解不明な聖書箇所があっても止まらずに読み通す
通読をする上で重要なのは、不明な箇所があってもいちいち止まらないことです。とにかく、最後まで読み通し、聖書の「全体像を掴む」こと、これを最優先すべきです。
聖書の通読に挫折する大きな原因の一つは、「わからない箇所が出てきた時に、いちいち止まって調べようとすること」です。
わからない箇所が出てくる → 立ち止まって調べる → 時間がかかってなかなか進まない → 段々やる気がなくなってくる → やめる
人間、何に関してもそうですが、進んでいるという感覚が持てないと続けるのが苦しくなり、止めてしまいたいという思いが強くなります。
聖書が書かれた時代の文化や風習などは現代とは大きく異なります。また、翻訳の仕方などによって、原文の意味がわかりにくく成っていることもあります。従って、そういった聖書の知識が無いうちは、理解できないことが多いのは当たり前なのです。
もちろん、聖書を読んでいて、わからない箇所を自分で調べて、理解を深めることはとても重要な事ですが、聖書を読み進めていくうちに、調べなくても自然とわかる箇所も多くあります。箴言などを読んでいると、同じこと別の表現で言い換えられている箇所や、預言されていたものが成就されて現実となる箇所などが非常に多いことにも気がつくでしょう。
また、新約聖書のみを読んでいても分からなかった箇所が、旧約聖書を読むことによってより深く理解することもあり、その逆もあります。
そのようにして、まずは理解し易い箇所を増やしていき、分かりやすい箇所から分かりにくい箇所を解きほぐす事によって、更に深く聖書がわかるようになっていきます。
神様は私たちのことを心から愛しておられます。ですから、一人でも多くの人に聖書を読んでもらい、御自身のことを知ってもらって、救いに与って欲しいと望んでいるはずです。そんな神様の意図を考えると、一部の特殊な人のみが救いを得ることができるようなものとして、聖書を与えられた筈はありません。
本来、聖書というのは読めば誰でも理解できるように書かれているものなのです。
そのような神様の愛を信じて、「今は分からなくても読み進めていけば、段々と周辺の知識が増えていき、やがて理解できるようになる」そのように考えて通読を進めていくことが重要なのです!!
2.聖書のリーディングプランを使う
聖書には通読を助けるための様々な通読プランがあります。
通読をする理由も、目的によって様々なので、その目的にあったプランを選んで進めていくことが最も効果的です。
単純に旧約聖書の創世記1章から新約聖書のヨハネの黙示録までを聖書の順番に読んでいくというやり方もありますが、それ以外のプランも実は多くあります。
聖書が書かれた年代別に読む方法、関連性が深い箇所を合わせて読んでいく方法、1年間で通読する方法、2年間で通読する方法などなど、様々ですが、初めて通読をされる方は、無理なく1年で読み通す位のやり方がおすすめです。
「聖書通読」もしくは、「Bible reading plan」などで検索エンジンで調べてみると、簡単に聖書のリーディングプランは見つかります。見つかった中から、自分にあっているプランを選んで通読を進めていくのがいいでしょう。
日本語サイト
http://biblestyle.com/planner.html
英語サイト
http://www.biblestudytools.com/bible-reading-plan/
参考までに私が実践しているプランを紹介させて頂きます。
このプランを簡単に説明させていただくと、聖書を10個のグループに分け、それぞれを1章ずつ読んでいく、というものです。1日に10章分の聖書を読むことになりますので、大変な部分もあるのですが、新約聖書と旧約聖書の繋がりが深く分かり、とてもインスパイアされています。話し始めると長くなるので、詳細はまた別の機会に改めてお話させて頂きます!!
3.毎日の予定に組み込み、習慣とする
通読をする上で大切なのは、それを日々の習慣にしてしまうことです。
「まとまった時間があるときに聖書を読もう・・・」という感じで通読をやっていると、まず間違いなく途中で投げ出してしまいます笑。
忙しくて時間が取れない時に読まない、ということが頻繁に起きるからです。
仕事の時間、家族との時間、友人たちとの時間、教会での活動の時間、通読以外の聖書の学びの時間、などなど、やるべきことや、やりたいことは無数にあります。そのような中で、「まとまった時間を作る」ということはそもそも、かなり難しいことなのです。
であれば、初めから通読の優先順位を上げて、「通読のための時間」を確保しておくほうがいいでしょう。
これは通読に限ったことではなく、日々の神様との交わりの時間、つまりデボーションの時間についても同様です。クリスチャンとして成長したい、つまり神様との関係を成長させていきたいと考えた時に、その優先順位を上げることが非常に重要です。
これは人間関係に関しても同様に言えることです。誰かとの関係を成長させていこうと考えた時、その人と一緒に時間を共有し、コミュニケーションを質の面でも量の麺でも増やしていくことが無ければ、関係は成長していかないでしょう。時間の使い方の優先順位を上げて、その人の人生と関わりを増やしていくことが重要です。
といっても、無理をして、はじめから多くの時間を通読に使おうと思っても、人生を急に変えるというのが難しいというのもまた事実です。自分の経験から言って、まずは1日10分の時間を通読のために確保するところから始めることをおすすめします。10分であれば、どんなに忙しい人でも確保できるはずです。
個人的なおすすめとしては、朝、仕事に行く前の心が静かなリフレッシュされている時にこ通読の時間を持つことです。聖書の御言葉から神様に力をもらって、その日1日を有効に過ごせるようにできると最も効果が高いでしょう。
4.通読には毎回同じ聖書を使う
最後のポイントとしては、聖書は同じものを毎回使うことが大切です。理由は2つあります。
理由1:聖書翻訳の傾向に慣れることができる
日本では、メジャーな聖書翻訳でも、新改訳、新共同訳、口語訳、現代訳、創造主訳、リビングバイブル などがあり、それぞれに翻訳の特徴があります。聖書の原語は旧約聖書はヘブライ語、新約聖書はギリシア語で多くの書が書かれました。しかし、それらが世界中の人たちに読まれるために、各国の言語に訳される必要がありました。また、日本語へ複数の聖書翻訳がされる中で、訳し方に微妙な違いが生じました。
それらの翻訳には傾向があるので、特に聖書を読み始めてから日が浅い方が複数の訳の聖書を使うと、訳の違いに混乱してしまうこともあります。よって、まずは、一つの聖書翻訳を選んでそれを集中的に読む進めるのがいいでしょう。
ちなみに、聖書をあまり読んだことのない方への私のおすすめは、「新共同訳」もしくは、「新改訳」の聖書です。翻訳についても話し始めると長くなるので、別の記事で改めてお話させて頂きます。
理由2:聖書への親しみができ、読みやすくなる
最近は、スマホやタブレットなどでも手軽に聖書を読むことができますが、できれば昔ながらの紙の聖書を使うことをおすすめします。理由は、聖書への「親しみ」が湧きやすいからです。
確かにスマホやタブレットなどの聖書は携帯性に優れていて、持ち運んだり、調べ物をするときには便利です。しかし、フォントを変えたり端末を変えたりするとその度にページの構成が視覚的に変わるので、長く使っていても「慣れる」という感じがあまりしません。フォントを変えたり、文字の大きさを変えられるのはメリットなのですが、「聖書に慣れる」ということを考えた時には、これらのデジタル聖書はあまり向いていないのです。
一方、紙の聖書の場合、文字の大きさも1ページ内での構成も限定されていて変更できない分、同じ聖書翻訳の場合には視覚的にみて構成は変わりません。いつも視覚的に構成は同じです。そのようにして同じ聖書を使うことで、よりストレスを減らして、深く聖書を学ぶことができるのです。これは聖書を学ぶ上で大きなアドバンテージになります。
マタイの福音書6章33節の「神の国と神の義を第一に求める」という聖句を探そうとした時に、新共同訳の横書き聖書の場合には「聖書を開いた左側のページの1列目の真ん中からやや下の辺りにある」などという感じで、すぐにイメージが湧き、聖句を参照できるようになるのです。
上記のように、同じ一つの聖書に親しむことで分かる箇所がどんどん増えていき、分かりにくい箇所も分かりやすい箇所をベースにして理解することができるようになります。
5.聖書の深い理解が得られるように祈る
本当の意味で聖書の理解を与えてくださるのは神様です。ですから、神様が私たちに御言葉に秘められた本当の意味を理解させてくれるようによく祈ってから聖書を読むことが重要です。
世の中に出回っているビジネス書やその他の本などと同様に、聖書を神の言葉ではなく単に情報が書かれた本として捉えるというアプローチが世の中で広く流行っています。
しかし、そのようなアプローチでもって、聖書を理解しようとしても本当の意味では聖書が伝えようとしている真意を理解することはできません。たとえ、歴史的な事実や教えが書かれた本として聖書を理解することができたとしても、それだけでは聖書の理解としては片手落ちであり、不十分なのです。
創造主であり、聖書の著者である神様が私たちにどういった思いを持って聖書を編纂されたのか、それを知るために、私たちは知恵と理解力を与えてくれる神様に祈る必要があります。
少し長くなりましたが、まとめると以下のようになります。
- 理解不明な聖書箇所があっても止まらずに読み通す
- 聖書のリーディングプランを使う
- 毎日の予定に組み込み、習慣とする
- 通読には毎回同じ聖書を使う
- 聖書の深い理解が得られるように祈る
以上が聖書通読のポイントとなります。
皆様の聖書通読にとって、少しでも助けになれば幸いです!!